バイオテクノロジー

NITEが保有する微生物株の有用性についての発表が、日本生物工学会第70回大会のトピックス賞を受賞しました。

日本生物工学会第70回大会トピックス賞受賞

バイオテクノロジーセンター産業連携推進課の川﨑らのチームの発表が、平成30年9月5日~7日に関西大学にて開催された日本生物工学会第70回大会で、トピックス賞を受賞しました。

本賞は、本大会の一般講演約600の中から選ばれた大会トピックスのうち、特に注目すべき4演題に授与されるものです。

受賞した研究演題は、「代謝情報基盤整備のための多様な微生物資源の活用の可能性」であり、理化学研究所環境資源科学研究センターとの共同研究で得られた成果です。
バイオエコノミー社会の実現に向けて、NITE・NBRCが保有する多様な微生物(約700株)を対象に、工業原料となり得る数十種類の有用化合物についてHS-GC/MSで一斉分析を行い、網羅的に新規代謝経路や新規酵素の可能性を探索した研究です。実験の結果、既知の合成酵素遺伝子を保有していないにも関わらず、合成ゴム原料などの有用化合物を生産している微生物の存在が複数確認されました。
本結果は、コレクションに保存されている微生物資源には未知の代謝経路や未知の酵素が存在する可能性を示唆するものであり、スマートセル構築においても多様な生物資源の有効活用が期待されます。

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最終更新日

2018年9月18日

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