製品安全

Vol.134 11月23日号「石油ファンヒーターによる事故」

 ■■■◆
 ■    ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== 
 ■■■◆           PSマガジンは製品安全についての情報を
 ■   ■■■       お届けします。  (第2・4火曜日発行)
 ■    ■               <等幅フォントでご覧ください>
        ■■  ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・
         ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
      ■■■           製品安全センター 製品安全調査課
                       http://www.jiko.nite.go.jp/

==================2010.11.23 Vol.134 ==================
 だんだん冬らしくなってきました。今回は、石油ファンヒーターによる事故
事例をご紹介しています。
======================================================================
                 目次 
======================================================================
1.製品事故収集情報
  ・石油ファンヒーターによる事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(11月2日~11月16日受付113件)
2.社告・リコール情報(7件)
3.NITEからのお知らせ
  ・製品安全センター製品安全業務報告会(大阪会場)終了のお礼
4.関係機関の製品安全情報
  ・株式会社シィー・ネットが輸入したポータブルDVDプレーヤー
   に関する使用上の注意喚起について
  ・ハイアールジャパンセールス株式会社及び三洋ハイアール株式会社
   (2007年3月解散)が輸入した電気洗濯機のリコール(無償点検)について
  ・旭興進株式会社が輸入した縁台のリコール(製品回収)について
                              経済産業省
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
                               消費者庁
  ・R-Map関連セミナー参加者募集      財団法人日本科学技術連盟 
5.編集後記
===================================
            1.製品事故収集情報
===================================
     ◆◆◇  石油ファンヒーターによる事故  ◇◆◆

 ◇今回は、ご注意いただきたい石油ファンヒーターによる事故事例をご紹
  介します。

  (事例1) 木造住宅から出火して、隣接する住宅2棟と車庫1棟を全焼し
       ました。
  ----------------------------------------------------------------
  →  布団の上にあった箱入りティッシュペーパーが、就寝中の寝返り
    等により移動し、布団の近くにあったファンヒーターの吹き出し口
    に接触したため、過熱され、火災に至ったものと推定されます。

  (事例2) 木造2階建て住宅から出火して、1階和室の壁や天井などを
       焼き、家人がやけどを負いました。
  ----------------------------------------------------------------
  →  事故前日に給油をした際、カートリッジタンクのふた(ネジ式)の
    締め付けが不十分であったため、石油ファンヒーターを消火せずに
    給油しようとカートリッジタンクを持ち上げたところ、
    ふたが脱落し、漏れた灯油が燃焼部分にかかり、火災に至ったも
    のと推定されます。

 ◇事例1のように、石油ファンヒーターの吹き出し口に可燃物が接触して、
  燃え上がることがありますので、石油ファンヒーターの回りに可燃物を
  置かないでください。事例2のように石油ファンヒーターを消火しない
  で給油すると、カートリッジタンクのふたから油が漏れた際、引火する
  ことがありますので、給油する時は必ず消火をしてから行ってください。
                            
   なお、カートリッジタンクでの給油時の事故防止のため、給油時消火
  装置のついた石油ファンヒーターを含む石油ストーブの販売が義務化さ
  れました。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

  政府インターネットテレビ
   石油ストーブ・ガスこんろに安全装置の搭載を義務化
    http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2628.html
 
  石油燃焼機器の規制について 経済産業省
 http://www.meti.go.jp/product_safety/producer/shouan/sekiyu_shitei.htm 
  
  ---------------------------------------------------------------- 

     ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ 
          (11月2日~11月16日 受付113件)
 
  NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数
 の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。

       製品名            (事故状況と件数)
      ================================================ 
      1. ガスふろがま(都市ガス用)  (破損等6件)
      2.石油ストーブ         (火災等5件)
        石油給湯機          (火災等5件)
      4.ガス給湯器(都市ガス用)   (破損等4件)
      5.カラーテレビ(液晶)     (発煙等3件)
        電気ストーブ         (火災等3件)

 石油ストーブや電気ストーブなど暖房関係の事故が増えてきました。

 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム
 ページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

===================================
            2.社告・リコール情報
===================================
◇ツインバード工業株式会社「電動給湯ポット(電気湯騰器)」(HP)
 (2010/11/16)(無償交換)当製品において、プラスチック製の本体枠が熱劣
 化し、ポットが倒れた際に破断してお湯がこぼれ、火傷を負う事故が発生。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010111601.html

◇株式会社シィー・ネット「ポータブルDVDプレイヤー」(HP)(2010/11/16)
 (無償交換(代替製品:12月初旬開始予定))当製品において、付属の充電池
 パックの不具合により発火する可能性がある。対象機種を使用する時は、
 バッテリーをはずし、ACアダプターを接続して使用してください。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010111501.html

◇ハイアールジャパンセールス株式会社(旧三洋ハイアール株式会社)
 「洗濯機」(HP)(2010/11/12)(無償点検(部品交換))当製品において、コン
 デンサーが過熱し、発煙に至る事故が発生。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010111201.html

◇株式会社ワールド「婦人用ジャケット」(HP)(2010/11/11)(回収(返金また
 は、正常品と交換))当製品の一部にミシン針またはその破片が混入してい
 ることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010111102.html

◇株式会社ワールド「婦人用コート」(HP)(2010/11/11)(回収(返金または、
 正常品と交換))当製品の一部にミシン針またはその破片が混入しているこ
 とが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010111101.html

◇アイク株式会社(輸入)/イオン株式会社(販売)「フライパン」(新聞)
 (2010/11/11)(商品回収(返金))取っ手が取れるおそれがあるため。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010111001.html

◇ミタケ電子工業株式会社「電気式床暖房」(HP)(2010/10/25)(無償点検)
 当製品の一部において、取り扱いの仕方によっては、電極が断線・ショ
 ート(発煙)し、温まらなくなる等の不具合が発生することが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010102501.html

       ■NITE社告・リコール情報のページ■

   【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 
   【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

===================================
           3.NITEからのお知らせ
===================================

  ◆◆◇製品安全センター製品安全業務報告会(大阪会場)終了◇◆◆   

  11月18日に大阪市中央区のドーンセンターで行いました製品安全業務報
 告会に多数ご来場頂きありがとうございました。
  
  
===================================
           4.関係機関の製品安全情報
===================================

  ◆◆◇ 株式会社シィー・ネットが輸入したポータブル   ◇◆◆
      DVDプレーヤーに関する使用上の注意喚起について
                     経済産業省(2010/11/15)

 【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20101115006/20101115006.pdf

  ◆◆◇ ハイアールジャパンセールス株式会社及び     ◇◆◆
      三洋ハイアール株式会社(2007年3月解散)が
      輸入した電気洗濯機のリコール(無償点検)について
                        経済産業省(2010/11/12)

【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20101112004/20101112004.pdf

  ◆◆◇旭興進株式会社が輸入した縁台のリコール(製品回収)◇◆◆
     について             経済産業省(2010/11/12)

【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20101112005/20101112005.pdf


  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ
 た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  11/19 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101119kouhyou_1.pdf
  11/16 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101116kouhyou_2.pdf
  11/12 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101112kouhyou_1.pdf


    ◆◆◇  R-Map関連セミナー参加者募集   ◇◆◆

                     財団法人日本科学技術連盟

  日科技連では、リスクアセスメント関連講座を半日、1日、2日間コース
 と3つに体系化し、それぞれR-Mapによるリスクアセスメントを『知る』
 ・『わかる』・『使う』セミナーと位置づけました。

 ≪“ 知る ”≫
 ■はじめてのR-Map半日コース■
 □はじめてR-Mapを学ぶ方に最適な入門コース。
 □製品販売後のリスク評価を中心にR-Map活用事例を説明します。

  ◆開催日:2011年1月20日(木) 13:00~17:00
  ◆会 場:日科技連東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
  ◆参加費:有料

  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15074/?101028re

 ≪“ わかる ”≫
 ■R-Mapを活用したリスクアセスメント1日コース■
 □事前評価段階でリスクを「見える化」できるR-Map手法を1日で学べます。
 □開発段階でのリスクアセスメント方法とポイントを学べます。

  ◆開催日:2011年1月21日(金)
  ◆会 場:日科技連東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
  ◆参加費:有料

  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15075/?101028re

 ≪“ 使う ”≫
 ■R-Mapを活用した製品安全実践2日間コース■
 □R-Map手法を実践的に使いこなすことができるようになります。
 □技術者にとって必要な「リスクアセスメント」「製品安全技術(PSE)」が
 理解できます。

  ◆開催日:2011年2月3日(木)~4日(金)
  ◆会 場:日科技連東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
  ◆参加費:有料

  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15076/?101028re

===================================
              5.編集後記
===================================
 今年の業務報告会では、製品安全分野8テーマの口頭発表を行い、休憩時間
にロビーでポスターセッションを行いました。熱心に質問される方が多く、
製品安全の関心の深さが伺えました。 
・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・

 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報を
  ご提供ください。

  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
  その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
  通知様式等は以下のホームページをご覧ください。
  
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:[email protected] Fax 06-6946-7280 
  【問い合わせ先】 mailto:[email protected]

・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
※このメールマガジンは配信登録いただいたメールアドレスに配信しています。
間違えて配信されていましたら、お手数ですが、以下のメールアドレスまでご
連絡ください。( mailto:[email protected] )

 このメールマガジンに関するお問い合わせ、転載のご要望等は、以下のメー
ルアドレスまでお願いいたします。( mailto:[email protected] )

 「関係機関の製品安全情報」欄へ掲載のご希望がありましたら、以下のメー
ルアドレスあてにご相談ください。対象は製品安全に関連する情報です。
( mailto:[email protected] )

 配信の登録解除・配信メールアドレスの変更はこちらから
  http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html
・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
          【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課

PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。Adobe ReaderはダウンロードページGet ADOBE READERよりダウンロードできます。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図